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旧車のヘッドライトをLED化したいとお考えの方。電圧などの関係でうまく点灯するのかとか色々と考えてしまいますよね。
私の愛車は1975年式のBMW2002tii。
BMW2002ような旧い車の場合、どのLEDメーカーさんも、「BMW2002に適合」なんて表記はあるはずもなく、ネット情報もないため、おそるおそるLEDバルブを取り付けてみました。
旧車のヘッドライトをLED化してみました
ヘッドライトが暗くて困ってます。
ヘッドライトが暗い問題。旧車はこんなものだよなという、あきらめの気持ちにもなりますが、50歳を過ぎた目には厳しすぎます。このままではやっぱり危険。
暗い要因はヘッドライト内リフレクター(反射板)のくすみ。ここがくすんでいるため、十分な明るさが出ていないようです。
それならばと、シールドビーム(ヘッドライト丸ごと)を交換しようかとも考えましたが、私のBMW2002は、市販のものと簡単に交換できるものではありませんでした。
BMW2002には、シールドビームをネジで取り外せるタイプと、シールドビームが固定されているタイプがあります(私のは後者でした)。
そこで代替案として、当時はやり始めたヘッドライトをLEDバルブに変えてみてはどうかと。
BMW2002のヘッドライトのバルブサイズは、オーソドックスなH4タイプなので、LED電球もH4タイプを探します。
た、高い。当時は中国製の品質ってどうなのかという疑問もあり、日本製のものを探していたのですが、思った以上に高いんです。
私が目を付けたIPFのLED HEAD LAMP BULB H4 6500K 341HLBは定価で36,000円。ハロゲンバルブが数千円の感覚からすると、数倍もの価格差です。
ネットオークションで出物を探すことにしました。ほどなくして、1ヶ月ほど使用したという美品が、半額以下の15,000円で出ているのを発見。無事落札です。
LEDのヘッドライトを取り付けてみる
装着は、基本的にポン付けです。まずは、ヘッドライト後ろにあるプラスチックの裏ブタ(ダストカバー→ゴミや雨などの侵入を防ぐもの)を取り外します。
あとは、配線コネクターを引き抜き、バルブを固定しているクリップを外し、もともと付いているハロゲンバルブを取り外す。取り付けは、その逆をするだけ。
と、こう書くと簡単なのですが、裏ブタを固定しているゴムが飛んでいったり、バルブに刺さっている配線コネクターがなかなか抜けなかったりと、それなりには作業を楽しめました。
LEDバルブを装着したところ、やはり、お約束の問題発生。バルブの台座部分が大きすぎて、裏ブタがはまりません!
これがまさに落とし穴。H4というサイズは合っていても、バルブの台座形状によっては、どこかに干渉したりする可能性ありです。
しかたなく、裏ブタをはめるのはあきらめることにしました(ずっと蓋はしていませんが、特に問題は起きてないようです。)。
気を取り直し、エンジンキーをオンにして、ヘッドライトを点灯。すると、鮮烈な白い閃光が走りました。やった!これはいいですね。
夜まで待ち、テストラン。車に乗り込み、住宅街を抜けて、大き目の都道に入る。ビカーーーーーーッと目の前が真っ白に思えるくらいに明るい光。
んん?あれ?見えすぎじゃないの、これ?あれ?ハイビーム??
そこで、レバーをロービームに戻してみたんですが、光軸の高さが変わりません。なんども、レバーを押したり引いたりしても変わらないのです。
そうなんです。ハイローの切り替えができない問題が発生。
はるか昔からLED化していた先輩にお話を聞くと、ウインカーのリレーを加工すればOKとのこと。丁寧に説明していただいたのですが、残念ながら、リレーのタイプが違うようで断念。
次に、いつもお世話になっている、駆け込み寺の工場に相談すると、なんと!配線の途中に豆電球を付けることで解決しました!(余分な電力を逃がす?という説明を受けました)
これで、夜の運転を楽しめるようになりました。いつもお世話になっています。ありがとうございました。
※その後、旧車に合う電球色のLEDなんかも試してみましたが、カッコいいけど、やはり暗いんですよね。色味でそう感じやすいのかもしれませんが・・・。
旧車のポジションランプもLED化
ポジションランプが熱を持ちすぎて困っています。
BMW2002のリア側ポジションランプなのですが、なぜか、バルブ本体がかなりの熱を持ってしまい、周囲のプラスチックを溶かしてしまっています。
そのため、バルブがガタついてしまい、接触不良で点灯しないことが多発。こんなんで夜間乗っていたら、整備不良で警察に止められてしまいますね。
テールランプを取り外し、家でプラスチック部の補修を試みるも、どうしてもうまくいきません。一時的には直っても、またすぐに接触不良を起こしてしまうという悪循環。
抜本的な対策として、発熱量の少ないポジションランプのLED化を実施してみました。
同時に、溶けてしまってどうにもならないテールランプの部品を、海外のオークションサイトebayにて購入。
BMW2002のリアポジションランプは12V10WでサイズはBA15s。これに適合しそうなLEDバルブはというと・・・ネットを探せども見当たらないんです。
ポジション用によく売られているLEDバルブは、ほとんどがT10というサイズ。
困って、ネットで色々と探してみると、T10をBA15sに変換するコネクターなんてものが売っているじゃないですか。
Amzonにて、PIAA ポジション用 LEDバルブ 6600K 12V 2.1W 200lm T10 車検対応 2個入 と変換コネクター(T10-1156 BA15Sコネクター G18)を購入。
LEDポジションランプを取り付けてみる
交換はほんとうに簡単です。トランク内のテールライトを固定しているネジ4箇所を外せば、テールライトのカバーが外れます。あとはバルブを回転させて引き抜くだけ。
PIAA+BA15sネクターを取り付けて、ポジションランプを点灯。うん、ちゃんと点きましたね。
夜間テスト走行を一時間ほどして様子を見てみると、予想通り、バルブはまったく熱くなりません。これで溶けちゃう問題も一件落着しそうです。
ただし、ポジションランプの光り具合がちょっと気に入らないかな。
リアポジションランプは、もともと赤色なんですが、LEDにしたところ、ちょっとピンク色っぽくなっちゃっています。なにやら艶かしい雰囲気に・・・。
ハロゲン球と比較すると、LEDは色味や、照らし具合(ハロゲンは光が広がるイメージ、LEDは真正面のみ照らす感じ)が変わってしまいましたが、まあ、よしとしましょう。
あとは、LEDが言われているほどロングライフかどうかですね。
※この記事は、適合を保証するものではありませんので、そこは自己責任でお願いします。