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BMW2002のシフトブーツ交換についてご興味がある方。シフトブーツには、いくつかの種類があるので、この記事を読んでご参考下さい。
2015年にBMW2002を購入してすぐに気づいたこと。レザーのシフトブーツがボロボロだな、と。
そこから始まった、シフトブーツの交換ストーリー。色んな失敗がありました。純正品はラバー製。でも、それではダメだったんですよね。
BMW2002のシフトブーツ変遷
汎用のレザーシフトブーツ
ボロボロのレザーシフトブーツ。みっともないったら、ありゃしません。まずは、そのレザーシフトブーツをどうにかすることを考えました。
このレザーブーツの場合は、裾の糸がほつれてしまいボロボロ。しかも、サイズがあまり合ってないようで不恰好だったんです。
私は、昔から、洋服のボタン付けなど、ちょっとした裁縫はできるので、シフトブーツを一旦分解して、縫い直すことにしました。
縫った。すそのゴム縫込みも、まあまあうまくいった。はめ込んでみた。ほつれなどは直ってるものの、ん~・・・なんだか、やっぱり、しっくりきません。
これって、純正じゃないんじゃないかな?と、ここで、やっと気づいたのです。
ラバー製シフトブーツ
ネットを探してみると、BMW2002の純正シフトブーツは、どうやらラバー製らしいということが分かりました。
さらに調査を進めると、そのラバー製シフトブーツはwallothnesch.という海外のサイトで取り扱っているとのこと。
※ラバー製のシフトブーツは2種類あり。Rubber boot for gearshift lever (rectangle shape) for all modelsが今回購入したものです。
※Rubber up to 1971 you need 1 for 1 carは形状が円形となり、前期モデル用となります。
海外サイトでの買い物は、どうしてもビビッてしまいますよね。相手が悪徳業者で、お金だけ取られたらどうしよう、偽物を送られたらどうしよう、って。
ただ、私には、ebayというオークションサイトで、少なからず経験を積んできた自負があります。意を決して、wallothneschにトライしてみました。
意気込みとは裏腹に、なんなく会計まで進み、3週間ほどすると荷物が届きました。海外からの荷物というものは、その梱包の異国感から、なぜかワクワクしてしまうものです。
早速開封すると、弾力のある、ラバー製の純正シフトブーツが目に入ってきました。しっかりした作り。純正品はこうでなくっちゃね!
取り付けは簡単です。シフトノブを外して、シフトブーツをコンソールの枠にはめ込んでいくだけ。ラバーが硬いので、やや、引張り気味に枠にはめていきます。
さあ、取り付けたぞ、と走り出したら・・・おや?2速に入れたはずなのに、シフトがビョ~ンとニュートラル方向に戻されてしまう。
なんだ、なんだ?? 何度やっても跳ね返されてしまう。
どういうこと?んんん? え~!!! シフトゲートへの入りが甘い(カチっとしてない)から、ラバーの強い弾力で、シフトレバーがはじき返されてるんだ!
なんてこったー。それが分かっていたから、前オーナーは抵抗のないレザー製にしていたということか。
さあ、どうする?
考えに、考えた結果、断腸の思いで、新品のラバー製シフトブーツに、メス(カッター)を入れることにしました。
ラバー製シフトブーツの一部に切り込みを入れて、ラバーの元に戻りたい力を抑えてみようという算段です。
結果、残念ながら変わらず。変わらないだとーーーっ!新品を傷物にしてまでやったのに変わらない!
しかも、切った箇所がカパカパしてしまい、見た目も悪くなってしまった。最悪です。
再びレザー製シフトブーツ
カパカパになってしまったラバー製シフトブーツ。
悲しみに暮れていると、一つの画像が目に入りました。E21型のBMW、そのシフトレバーを包みこむレザーのシフトブーツ。
これ、いいね~。シフトレバー側の枠もBMW2002とほぼ変わらなさそうだし、いっちょう試してみるか。
早速、かかりつけの修理工場さんに相談すると、取り寄せることができるとのこと。別途で修理をお願いする箇所があったので、ついでに注文させてもらいました。
※前段のwallothnesch.によるとE21型のシフトブーツは2種類あり。私の買ったシフトブーツはVinyl bag up to 9/81。もう一つは形状的に合わないと思われます。
ほどなくして、修理があがったとの連絡を受け、工場にウキウキして伺う。わがBMW2002が私を待っていました。
車内を覗くと、純正然としたレザーのシフトブーツが目に入ります。大正解!やっぱり、しっくりきてるね~。
ラバー製のシフトブーツも形状的には良かったです。ただ、1970年代の旧車には、レザー製のシフトブーツのほうが似合うかもですね。
シフトレバーを動かしてみると、ラバーの時のような抵抗感は一切なし。これだったら、シフトレバーが弾かれることはありません。
Good Jobです!これはいい買い物をした。大満足。
レザー製シフトブーツ・・・実は
この記事を書くにあたり、wallothneschでシフトブーツのことを確認していたら、気づいたことがあります。
私が付けているレザーシフトブーツの英字表記が「 Vinyl bag up to 9/81 」ということを。まず、up to 9/81 となっているのは、81年9月まで(のモデル)用という意味になります。
肝心なのは、その前の、Vinyl bag 。Vinyl??ビニール??え、これって本物のレザーじゃなくて、ビニールレザーだったんだ。
すいません。訂正します。レザー製シフトブーツはレザーではなく、ビニールレザーということでした。謹んで、お詫び申し上げます。
※Vinyl bag は直訳するとビニール袋。その見た目から、ビニール製の袋(状のもの)ということと思われます。
ラバー製シフトブーツ 後日談
実は、某オークションサイトにて、BMW2002用のラバー製シフトブーツを、再び購入してしまいました。
なぜ、購入したか。まず、安かった。そして、最初に購入したものと比べて、形状と材質がちょっと違っていたから。純正品でないのは承知の上です。
新しいもの、見たことないものは、どうしても試してみたくなる性分なんです。
・・・届いたものは、絶対的に質感がダメ。また、プラモデルでいうところのバリも取れてないし、雑で残念すぎる仕事ぶり。
これも、お勉強。こんなこともありますよね。